Skip to main content
マハカピ・ジャータカ
547のジャータカ
284

マハカピ・ジャータカ

Buddha24 AITikanipāta
音声で聴く
かつて、コーサラ国には、十種の王法を遵守し、公正に民を統治する偉大な王がいました。しかし、その繁栄した都には、匪賊がはびこり、人々を苦しめていました。 ある日、王は「この匪賊どもを、いつまでも民に苦しみを与えさせておくわけにはいかない。根絶する方法を見つけねば」と思われました。 そこで王は、兵士たちに匪賊を追捕するよう命じましたが、成果は上がりませんでした。匪賊たちは隠れるのが巧みで、いつも逃れてしまうのです。 王は深く憂慮されました。どのようにすれば、この厄介な匪賊どもを捕らえることができるだろうか、と。王は、その知恵を絞りました。 その時、王の元に、一匹の偉大な猿がやってきました。この猿は、かつてこの王であった菩薩の転生でした。猿は王の前に進み出て、恭しく頭を下げました。 「陛下、どうか私にお任せください。私が匪賊どもを捕らえる方法を知っております」 王は猿の言葉に驚きましたが、その真摯な態度に、何か特別な計略があるのだろうと信じ、許可を与えました。 猿はすぐに、都の外れにある、広大な竹林へと向かいました。そして、竹を一本一本丁寧に集め、それを巧みに編み上げ、巨大な網を作り始めたのです。その網は、竹林全体を覆い尽くすほどの大きさでした。 猿は、網が完成すると、仲間の猿たちを集め、一斉に竹林の中を駆け巡り、大声で鳴き騒ぎました。その騒ぎに驚いた匪賊たちは、逃げ場を求めて竹林の中へと逃げ込みました。 そして、彼らが逃げ込んだ先には、猿たちが作り上げた巨大な竹の網が待ち構えていたのです。匪賊たちは網に絡め取られ、身動きが取れなくなりました。 猿は、捕らえられた匪賊たちを、王の元へと連れて行きました。王は、猿の知恵と勇気に感服し、匪賊たちに厳罰を科し、二度と民に危害を加えることのないようにしました。 この一件以来、都には平和が戻り、民は安心して暮らすことができました。王は、猿(菩薩)の知恵を讃え、その功績を称えました。 この物語は、真の知恵と勇気は、困難な状況をも打開する力を持つことを教えてくれます。また、民を思う菩薩の慈悲の心も示しています。 教訓:真の知恵と勇気は、あらゆる困難を乗り越えることができる。

— In-Article Ad —

💡教訓

一切の生きとし生けるものへの慈悲の心は、自らの命をも捧げるほどの尊いものである。弱きものを守ろうとする強い意志と行動は、必ずや偉大な功徳をもたらす。

修行した波羅蜜: 犠牲の功徳(布施波羅蜜)と慈悲の功徳(慈波羅蜜、悲波羅蜜)

— Ad Space (728x90) —

おすすめのジャータカ物語

倶師陀物語 (くしだものがたり)
9Ekanipāta

倶師陀物語 (くしだものがたり)

倶師陀物語 (くしだものがたり) 遠い昔、ガンジス川のほとりに、豊かな緑に覆われた広大な森がありました。その森の奥深く、雄大な山々を背に、清らかな泉が湧き出る場所がありました。その泉のほとりに、一匹...

💡 努力と不屈の精神は、永続的な成功をもたらす。

シウカ・ジャータカ(仏陀が鳥であった物語)
414Sattakanipāta

シウカ・ジャータカ(仏陀が鳥であった物語)

かつて、栄華を極めたコーサラ国に、そびえ立つ高山の頂がありました。そこは、鬱蒼とした森に覆われ、古木が立ち並び、清らかな空気と緑に満ちた場所でした。その森の奥深く、空へと枝を広げる大樹の枝に、一羽のシ...

💡 富への執着は、人を盲目にし、破滅へと導く。真の富は、物質的なものではなく、内面的な徳(慈悲、誠実、賢明さ)にある。

シビ王のジャータカ(菩薩としての物語)
184Dukanipāta

シビ王のジャータカ(菩薩としての物語)

昔々、菩薩がシビ王として徳を積んでいた時代、シビ国の都に王として君臨していました。王は十の王道徳を実践し、民を慈しみ、布施をこよなく愛していました。その統治は民に平和と繁栄をもたらし、人々は苦しみや悲...

💡 どんな困難な状況でも、知恵と勇気、そして仲間との協力があれば、乗り越えることができる。

大智輪転生(だいちはりんしょう)の物語
21Ekanipāta

大智輪転生(だいちはりんしょう)の物語

大智輪転生(だいちはりんしょう)の物語 遠い昔、バラモン教が盛んだった頃、カシ国の都バラナシに、賢明で聡明な王子がいました。その王子は、後の世に「大智輪」(だいちはりん)と呼ばれるほどの知恵と慈悲の...

💡 恥を知り、自己を省みることこそが最高の徳である。たとえ獣であっても、この徳を持つことができる。そして、徳のある者の慈悲は、幸福と繁栄をもたらす。

スワンナサーマ・ジャータカ
3Ekanipāta

スワンナサーマ・ジャータカ

遠い昔、バラナシの都の近くにある、緑豊かなシーワーリーの森に、スワンナサーマという名の求道者が住んでいました。彼は長年、厳格な修行を積み、戒律を守り、清らかな生活を送っていました。すべての生き物への慈...

💡 この物語は、慈悲と忍耐の重要性、そして悪行がもたらす悲劇的な結末を示しています。スワンナサーマの最後の言葉は、たとえ自分が苦しめられても、相手を許すことの尊さを教えてくれます。また、両親への深い愛情と敬意も、この物語の重要なテーマです。

スパッタジャータカ
139Ekanipāta

スパッタジャータカ

昔々、バラナシの都に、菩薩が比類なき知恵を持つ王として転生されていた時代がありました。その王は、十の王道徳(ダサラーチャダンマ)を実践し、公正と慈悲をもって人民を統治していました。その御名はスパーッタ...

💡 真の強さとは、怒りや感情に流されることではなく、静かに真実を見極め、忍耐強く行動することにある。沈黙は、時に雄弁よりも多くのことを語り、心の平静は、どのような困難にも打ち勝つ力を与える。

— Multiplex Ad —